内野 圭輔さん
KEISUKE UCHINO
パイプ事業部 係長
佐藤 充さん
MITSURU SATO
鉄鋼事業部
営業スタイルは
部門によって様々、
でもお客様を思う気持ちは同じ。
ひとくちに営業と言っても中味はさまざま。パイプと鉄鋼も営業スタイルに差があります。
森定興商が推進する異事業部間の連携で、
中堅世代の営業職2人が語る、部門を超えた連携に絶対必要なこととは?
パイプは森定興商の「顔」
情報収集力は営業に欠かせない武器に
入社以来、ずっとパイプ事業部で営業に励む毎日です。ゼネコン、役所、工事業者などに対して、土木工事、上下水道、農業用水工事に関わるパイプを中心とした資材を販売しています。
内野 圭輔 プロフィール
平成13年4月入社。
本店パイプ事業部に配属となり、現在までパイプ営業ひと筋。
・8:00 出社
・9:30 外回り
(5~7件ルート営業、新規開拓営業)
・昼休憩
・14:00 現場代理人と工事業者を交えて三者で打ち合わせ
・17:30 帰社、情報収集等
・19:00 退社
森定得意の一次加工をアピール
他社との差別化できる強みです
鋼材はルート営業による在庫販売が多いですが、私が入社した頃と違って在庫の多さだけでは今は通用しません。新規開拓では森定ならではの加工技術をアピールして競合との差別化をはかっています。
佐藤 充 プロフィール
平成17年4月入社。
鉄鋼事業部に所属し、ルート営業を中心に鉄骨など鋼材販売に従事。
・8:30 出社 業務処理、電話応対
・昼休憩
・13:00 営業 客先訪問、新規先訪問、打ち合わせ等(4~5件)
・17:00 帰社
・19:00 退社
加工技術が新規獲得の大きな強みに
- 僕の所属するパイプ事業部と、佐藤君の鉄鋼事業部は商材が似ていたり、パイプも鉄鋼事業部の名古屋工場で加工してもらうから、以前からつながりはあったけれど、僕と佐藤君も仕事では意外と接点がなかったよね。
- 鉄鋼から見ると、内野さんはゼネコンや公共機関を相手に納期の長い営業で、格好いいなという印象があります。
- 確かに1〜2年後の納期の受注もあるけど。
- 鉄鋼は日ごとの受注が主で、かなり感覚が違います。鉄鋼は昔からの在庫問屋の印象が残っている気がしますね。
- でも以前に比べたら加工の受注が増えているんじゃない?
- そうですね。在庫流通だけだと価格と納期の話だけになってしまいますが、一次加工が可能なことをアピールすると先方の食いつき方が違います。新規取引もやはり加工が多くなりました。
- パイプでも加工はかなりの強み。全国的にも珍しい加工設備があると興味をもってもらえるし、すぐには発注につながらなくても関係作りに活かせるからね。
- 工事の情報はやはりネットや新聞で見つけていますか?
- メーカーや取引先で教えてもらうのが意外と多い。森定は大手の一次下請だから情報を得やすい強みがあると思う。
東日本大震災の復興事業では、
社会に貢献している実感があった
- パイプは施設が完成すると外から見えなくなってしまうことが多いよね。でも、上水道施設や浄化センターのような、パイプが主役の施設で無事に稼動すると達成感も大きい。地図に載るような工事に関わったときは、とても感慨深いものがある。
- 僕が強く印象に残っているのは、東日本大震災後の復興関連の仕事です。それこそ原発施設のタンクのような、普段とは違う特殊な鋼材を大量に加工しました。震災復興ですから社会に貢献する実感があって、やりがいを感じました。
- あの時は納期も短くて大変だったけど、よく頑張ったよな。僕の忘れられない経験はとても苦いもので、先輩から引き継いだ大口のお客様からの受注をほとんどゼロにしてしまったこと。僕個人ではどうしようもない原因もありましたが、それでも振り返ると、もう少しお客様の気持ちに立って対応すれば、違う結果になったかもと思い返します。今も自分への戒めとしていますね。
- 僕が怖いのは誤配送。型やサイズが間違って製品が届いてしまうのはゼロにはできない。その対応力もお客様は見ていますから、営業として影響を最小限にするため全力で駆け回ります。
課題は事業部同士の連携を
個人でどうやって深めていくか
- パイプ事業はゼネコンとの取引も多く、鋼材の引き合いもあるので、佐藤君たち鉄鋼事業部との橋渡しも今後積極的にしていこうと思います。
- 訪問先ではいろいろな情報を耳にしますからね。パイプと鉄鋼は品種も近いので、情報も共有しやすいと思います。体育館のような建築案件だと建材も鉄鋼もパイプもありますからね。
- 営業は外回りが多いですが、社内メールも活用し、できるだけこまめに情報を伝達するようにしています。森定には社員同士が話しやすい職場の雰囲気もありますし。
- たしかに風通しがいいというか、上司部下、先輩後輩の関係もあまり堅苦しくないですし、他事業部とも垣根なくコミュニケーションがとれていると思います。もっと深く業務上で連携していくのに必要なことは何でしょう?
- 連携しやすい土壌はあるから、もっとコミュニケーションを密にすることで事業部共通のお客様を増やしていけるんじゃないかな。その積み重ねだと思う。僕も自分やパイプ事業部の売上げだけでなく、他部門の仕事につながる情報に敏感になっている気がする。
営業の歓びや苦労は同じ。
今後は業務でも関係を密に
仕事での接点はまだ少ないものの、ゴルフや子どもの話しなどプライベートな付き合いで気心の知れた内野さんと佐藤さん。会話からも社員同士のフランクな空気感が伝わってきました。意外とお互いの業務内容を知らなかったこともあり、内野さんは「佐藤君も同じような苦労や努力をしてるんだなと共感することも多かった」と感慨深そうです。この対談をきっかけに事業部間の連携がより活発になるかもしれません。