はじめまして。森定興商の取締役社長、森裕之です。
当社は昭和2年(1927年)の創業以来、東海地方を中心に、パイプや鋼材、
住宅建材などの生産材を取り扱う商社として、日本の社会基盤づくりに携わり、
人々の暮らしを支える一端を担ってきました。
私たちの扱う商品のほとんどは、皆さんが直接目にすることはないでしょう。
上下水道管、ガス管、空調設備、大型施設やビルの基礎や鉄骨、
さらに住宅向けの設備や外壁材など、日常ほとんど存在さえ意識されません。
しかし、皆さんが健康で快適な生活を送るのに欠かせない、
いわば“縁の下の力持ち”の役割を果たすものばかりです。
たとえば名古屋駅のツインタワーやミッドランドスクエアをはじめとする市街地の高層ビル、
中部国際空港から携帯電話の電波塔まで
私たちの提供する生産材が組み込まれ、都市機能を支えています。
日本社会は戦後70年を経て、成熟期を迎えています。
切り拓き、拡大していく時代からサステイナブル(持続性)に目が向けられるようになりました。
人々が豊かになり、あらゆる分野で多様化が進んでいるのです。
インフラの世界はあまり変化がないように見えますが、技術の進歩や社会環境の変化により、
大小の変化が絶えず起こっています。
それが影響し合ってさらに新しい変化を呼び、気がつけば大変革が起きているのです。
漫然と仕事に向き合っているだけではこの変化に取り残されてしまうでしょう。
このような時代に必要なのは、“殻を破る”という意志です。
自分で作る殻、周囲の作る殻、他者との関わりで生まれる殻、様々な殻があります。
殻を破るのは大変ですが、成長にはなくてはならないもの。
現状に甘んじず、常に好奇心をもって物事に向き合って何かを吸収し、
周囲の言いなりになるのではなく絶えず自分の頭で考え、行動力をもって殻を破る、
それがイノベーションにつながるのです。
当社は2017年に創業90周年を迎えました。
私たちがこれからもインフラを支え続ける企業であり続けるために、
自ら殻を破り、イノベーションを巻き起こす可能性を秘めた人と
出会えることを楽しみにしています。